音声収録について

MCの入る番組の撮影をする場合、そのMCがイベントの内容を紹介したり、インタビューや商品の紹介をしたりします。そこで当然必須になるのが「音声収録」です。普段テレビなど見ている場合にはあまり気にしないと思いますが、そこには音声さんと呼ばれる音のプロが存在します。時と場合によりますが、ヘッドホンで音をモニタリングしながら長ーい棒の先にマイクを取り付け、会話している方向に向けたマイクをカメラに映らないよう近づけたり遠ざけたり。手元では収録音声のボリュームなどを調整しながら。


私は当初カメラの上部に無指向性マイク(マイク本体の向きや角度に関係なく、音の大きさだけに反応する)を取り付け、カメラに内蔵されているレコーダーに映像とともに録音もしていました。しかし周りの音が大きいとMCの声が消されてしまいすごく聞きづらくなっていました。


そこでMC用のワイアレスピンマイクと同時に「TASCAM DR-60DmkII」というレコーダーを導入。これは映像撮影と同時に使うことによって、より高音質な音声収録が可能となる「ミキサー統合型の4トラックリニアPCMレコーダー」です。(詳しくはこちらをご覧ください→http://tascam.jp/product/dr-60dmkii/)


結果から言いますと、収録した音声が劇的に変わりました。もちろんマイクの性能もありますが、一番心配していたダイナミックレンジ(小さな声の場合、ノイズに埋もれてしまったり、突然大きな声を出すと歪んでしまう)も軽減され、またCAMERA OUTを使用することによってミキサーとしても使用できるので、大変便利です。


ちなみに私はCAMERA OUTの使用はしておりません。なぜかというと「CAMERA OUTを使用するとカメラ側のマイク入力がPCMレコーダーからの音声のみになり、もしレコーダー(TASCAM DR-60DmkII)の録音ボタンを押し忘れた場合、当然全く音が収録されなくなるから」です。ですので、もしもの保険としてカメラは無指向性マイクを接続し映像とともに録音し、別撮りとしてピンマイクからの音声をPCMレコーダーに録音しています。この場合、映像編集時に映像と別撮りした音声を合わせるという超手間な作業が発生するのですが...


しかしワンマンオペレーションで番組ロケを行う場合、映像撮影と同時に音声の調整も行わなければならないのは、かなり大変です^^;